第三世代 ハイブリッド芝生
スタジアムの芝生が今、第三世代へと移り変わっている。
※第三世代と自分は勝手命名しています
天然芝というものしか無かった時代に、人工芝というものが開発され、そして今第三世代の天然芝と人工芝のハイブリッド芝生へ。そもそも天然芝という単語は人工芝という単語がつくられたときに、その対義語として"天然芝"と言われるようになったんです。なので人工芝がなかった時、芝=天然芝という概念しかなかったんです。
そして、第三世代のハイブリッド芝。
これはデッソ社が開発したデッソグラスマスターというもので、人工繊維を地中に埋め込みそれに天然芝をからませて、耐久性を高めるというもの。主な採用スタジアムは、ウェンブリー・スタジアム、オールド・トラッフォード、エミレーツスタジアムや今年あったサッカーW杯のブラジル大会での幾つかのスタジアム。
耐久性高めるということで、芝が傷むのを抑制し、養生期間が減りフィールドを使える期間が増え、様々な用途に使える、というメリットがある。
じゃー日本でもそうしたらいいじゃん、って思うと思うんですが一筋縄ではいかず、日本での芝の特性が。
このデッソグラスマスターを導入しているスタジアムはヨーロッパをはじめ、緯度が高い地域で採用されている、つまり寒冷地用の芝だけで生育されていること。その点、日本のスタジアムのほとんどは、夏は夏芝、冬は冬芝の二種類の芝をシーズンごとに切り替えてるのです。なので、人工繊維を埋め込んだフィールドに夏芝と冬芝を更新するときどうしたらいいのか、アマチュアな自分にはわかりません。。。
でも、埼玉スタジアムはちょっと特殊で寒冷地用天然芝一本でやってるので、できるかもしれません!
が、しかし
デッソ社があるヨーロッパから日本に機材を持ち込んで施工するには莫大な費用がかかり、またそこまでして日本でする必要があるのか?というのも考えどころです。
こちらがデッソグラスマスターの紹介動画↓↓