働いてからの方がもっとリカバリーを歩める

暑い、暑い。

今年の夏は長い。ゾッとします。

 

そんな中、皆さんいかがお過ごしですか?

 

私は何とか仕事を無事に3か月乗り切りました。

 

全く分からないところから始まり、慣れない環境、もうやっていける自信すら失っていた4月、5月。こんな覚えられない人、出来ない人、グルッグル妄想に頭持ってかれ、しょっちゅうオーバーフローしては作業スピードを著しく落とし、さぞお荷物なんだろうなと思い込んでいました。そして、誰よりも遅く、誰よりも早く、という時短で働いていることに対する勝手な申し訳なさ。

 

だけど3か月たった今、与えられている仕事のこと、流れ、意味、そういうものが少しずつ分かり始めてきたんです。もちろん今でも周りに頭持ってかれ集中できないこと多々ですが。だけど時短のことは、上司からここではシンチャさんだけだけど、他では沢山こういう働き方している人いるから、気にして下向きに考えなくて良いからね、と言われ、やっぱり人に救われるもの。

 

そして、今の職場で救われているのが、雰囲気が悪くないことなんです。

集中するところは集中し、くだけるところはくだけ、一日の中で笑いが常にどこかであること。そんな笑いの中に、自分も参加できるようになってきたこと。また、お昼休みにいつも、お茶かコーヒーを淹れて飲むんですが、給湯室で声かけてくれること、ちょっとずつ馴染めてきているなぁと。

 

また、支援者が定期的に職場に訪問に来てくれてるんですが、会社の方がシンチャさんの仕事は問題になっていないこと、女性が多い中でも周りからも何か問題があがってはないということ言ってましたよ、と言われホッとできたり、ここまで考えて配慮してもらえる会社はそうはない。また有給が出たら、もし休んでしまっても有給を当てさせてくれたり、有給を使い切ることを前提に有効活用させてくれたりで、ホワイトですよと支援者が驚いてくれていること。

 

掴んできてものは大いにアリ、と思っておきます!

 

 

そういえば、ジムが今月から始まります。

ネットでの事前手続きからの、やっと店舗手続きに行き、会員証受け取ってきました。民間のジムに通うのが数年ぶりなんで、月会費の緊張感アリの、でも何回でも行ける嬉しさアリの、そしてなにより歩いて行ける距離にジムがあるという嬉しさ。あの頃のように、ハードに追い込むことは出来ないだろうけど、生活の一部にさせて、生活を、心身を、上手くまわしていきたいです。そして、早速ジムのスタッフを励まして帰ってきましたとさ。

 

世界は確実に広がっていっています。

だてにリカバってませんよ!

 

 

 

満たしてくれるものは・・・

ご無沙汰しております。

 

なんとか、なんとか、苦しくなりながらも薬の力をかり、仕事に行けています。

ドアツードアで40~45分ぐらいなところを、1時間かけて通勤しています。

じゃあ15分どうしているかって?

 

遅延が怖いんで、一本早い電車で行き、着いた駅(ラッシュも終わった下りホーム、人はあんまりいない)のホームのベンチに座り、朝淹れたお茶でティータイム。そして、看板に隠れてストレッチしているんです(笑)

 

そして、よし時間だ!って気持ちを切り替え職場へ向かっています。

 

このルーティーンは欠かせてません。

 

職場は女性が多いんですが、幸いにも、ギスギス、ズケズケ、感じ悪い、という雰囲気じゃないことに救われています。そして、気にかけて声をかけてくれる人に、救われたりもしています。

 

そうしているうちに、給料日も過ぎ、初給料を手にしました。

私はこの初給料を次の2つに使おうと、もらう前から決めていました。

 

・家族を寿司に連れていく

・お世話になった支援機関にルピシアの大好きなお茶、ナツコイを渡す

 

ここまで形に出来た事、皆が喜んでくれたこと、ただただ嬉しいです。それにしてもよくここまでもってきたこと、我ながら驚いています。そして、リカバリーストーリーを歩む中で、幸だか不幸だか、体調のことで当たり前の事が出来ず、明らかにおかしかったあの頃の感覚を忘れかけてきている自分がいます。こんな一言ではとてもじゃまとめきれませんが。

 

ですが、以前先生に

「ここまでこれた思いひとしおなんです。だけどここまでこれたからこそ向き合わされるもの大いにあるんです」

 

ハッキリとこう言われました。

「そこは一生苦しむから」

  

 

先生は精神障害のことを氷山に例えてよくいっていくれます。水面から出た部分が症状とすると、それらは薬や環境で上下する。だけど、氷山の大きさってのは変わらないんだからね、と。

 

つまりそういうことらしいです。

 

 

 

そんな先生にも、ここまで形にできたこと感謝しています、スタッフ皆さんで飲んでくださいと、ルピシアの大好きなナツコイを渡しました。ありがたくいただきます、と言った先生の笑み、忘れられません。

 

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オン

4月もスタートしました。

仕事も始まり環境も変わりました。

精神疾患持っていること、初めて開示してオープンで働くこととなった職場です。

 

そしてなんと、自分が来る前に朝礼で従業員皆に配慮のこととか伝えてくれていたこと、温かく迎え入れてくれたこと、人の温かみを感じずにはいられませんでした。

 

初日の仕事をしての帰り道、ただただ人の温かさ、こんな自分を雇ってくれた会社に恩を感じずにはいられなく、素直に報いたい、そう強く思え涙があふれてきました。

 

私はあれだけ何するにしても「症状が」「病気が」が主体になっていて、進めなかった、進むことすら出来ない体調だったのに、今の薬になりちょっとずつ当たり前の事が出来始めてきて、「自分が」どうすべきかに変わっていき、支援機関で訓練もし、リカバリーストーリーを確かに歩んできました。そして、この体調とこの先どう付き合ってやっていくか、もちろん体調的に苦しんでも‟人生は楽しんだもん勝ちなんだな”ってことも確実に分かった中で、ここまでもってきました。

 

そして、この春はとてつもないほどの感謝の報告と涙の別れがあり、新たな環境に進むときに背を押され進むこと、人ってこうやって背を押しあいながら新たな環境へ向かっていく、皆はそういう当たり前のことを経験していくんだろうけど、今の自分はやっとそういうありがたい人間関係を築けてきた思い。

 

もう涙なしには語れない春です。

 

 

そしてよく三で例えられる、三日・三週間、とりあえずこの二つは無事に乗り切ることができました。